伊東市 八幡野 崩落ループ橋の先



崩落ループ橋が続いていた山の上、その先がとても気になるので・・・


山の上へ回り込んでみた!


というわけで、地図上に残る道(薄赤色の線)を目指して 赤沢別荘地のマークの位置まで登ってまいりました。

ちなみに前ページのループ橋本体を撮影した日から、約一ヶ月が経過しています。 ここに来る前に、トモロ岬の白田隧道で滑り落ちて怪我したり あちこち走って来たりで、時は夕刻、既にふらふらです。ふーらふーら。




というわけで、適当にそれっぽい場所から山中に突入してみます。蜘蛛の巣だらけだ!


暫くはこんな岩と斜面の荒地でした。 本当に道があったのか?まだ残っているのか?と 不安になってきましたが・・・


iPhoneのGPSの位置を信じて東進すること約3分・・・ 突然道っぽい地形を発見! 落ち葉が幾重にも降り積もり、踏み跡はありません。


しばしば道の痕跡が不明瞭になって迷いつつ、 それでも道っぽい場所を探して東へウロウロ。


立木の間隔的にも、少なくとも自動車が通れる道幅ではない気がする。 それとも、道が放棄されてから新たに育った木なのだろうか?


開けた場所で少し迷い、下っていく細い道のようなものを発見。 しかし本当にこれが地図上の道なのか?不安がどんどん膨ら・・・


石を積んだ跡!!!野積みで斜面に石を積んで補強してあります。 反対側の路肩も大きな石を並べて補強してありました。 ようやくそれっぽい遺構を発見し、俄然テンションが上がる。




更に東進、出発から凡そ13分経過した時点で、ついに 南北に走る道に合流。これを便宜上「本線」と呼ぶことにします。

現在地はマークです。


本線を北側(高い側)を向いて撮影。 道はどんどん登っていきますが、残念ながら舗装などの近代的な遺構は無い模様。


そして南側(低い側)。おお、まごうことなき掘割だ! やはり、舗装はされていなくてもしっかりとした道がここにありました。


まず南側に本線を下ってみることにしました。 さすが数十年?放置されていただけあり、 潅木や倒木により道が覆い隠されています。


この未舗装の道を、数十年前に工事車両が往来していたのだろうか。 どんどん下っていきます。


そして、これが・・・最後の写真。


この写真を撮影し、倒木の枝を押し分けて更に進もうとした辺りで、 ふと耳に入った音。

ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ・・・

木の枝をガサガサ押していた手を止めると、それに合わせるように、最後の ヒュッ で音が止まった。

・・・えーと・・・?


疲労の極致だった私は、ああ誰かがノコギリで木を切っているんだなーと 流しかけて・・・いやいやいや。 こんな場所で、誰かが木を切ってる?ありえない。 でも、とりあえず声を上げてみる。

「誰か、いますかー・・・」

返事は無い。ではさっきの音は何だろう? 何かのパイプからガスとかが漏れてる音?いやいやこんな場所にそんなもの無い。

では・・・そこで思い当たる、というか、多分最初から 心の隅で気付いていたけど考えないように逃げていた、一番しっくりくる可能性。

今の音は・・・

野犬の息遣い!


野犬だという確証はなかった。 その場に立ち尽くしたまま他の可能性を模索するけど・・・何も思い浮かばない。 そして、こんな山中で野犬に襲われたら・・・背筋がすうっと冷たくなる。


即座に、元来た道をダッシュで戻る。疲労困憊の状態で上り坂を駆け上る。
・・・火事場の馬鹿力って本当にあるんだね(笑)
途中で何度か振り返りましたが、幸いにも野犬の姿を見ることはありませんでした。


というわけで・・・未完!

ごめんなさい。再来訪も考えたのですが、万が一の野犬対策と、 無理して行ってももう目新しい発見は無さそうだったので・・・ここまでとします。

期待してた人、ごめんなさい。

ちなみに別荘地の上まで登らずとも、崩落ループ橋の脇の崖から上によじ登ることも 可能だそうです。相応の危険が伴うようですが・・・。





今回の探索時間:25分


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当ページの地図は カシミール3D で作成したものを使用しています。 inserted by FC2 system