伊東市 八幡野 崩落ループ橋




伊豆の崩落ループ橋。この界隈では殆どの人が知っている、超有名物件です。 今更私が紹介するまでもありませんが、個人的な思い入れと共に ネット上では殆ど情報がない、ループ橋の先についても後に少しだけ紹介します。

そもそも私が廃探索を始めたのも、ネット上でこの廃ループ橋の写真を見て感動したこと、 そして自宅から自転車で行ける距離(といっても丸一日かかりますが)だったことが切欠となっています。 そうでなければ、ネット上で見る美しい廃道も、どこか遠くの世界のものとして 自分で訪問しようとは思わなかったかもしれません。

なお今回は、写真多めの説明少なめでお届けします。 更に、他のレポートよりも写真を大きめにします。 私のどうでもいい感想なんかより、写真を見て下さいませ。

ちなみにこのループ橋、周囲に警告文のような物は見当たりませんでしたが、 実は公道ではなく私有地のため進入禁止だったようです。 当レポートは進入を推奨するものではなく、私も二度と立ち入りません。




観光地としても有名な伊豆高原駅より国道135号沿いに南下、途中で

こんな行き先不明の謎看板を、謎方向へ右折します。


程なく・・・どーんと、この存在感。 山際の森の中に突然、巨大な赤い構造物。 敢えて言うなら、場違いな物体。

(写真は一旦通り過ぎて、西から撮影)


見上げてみる。立派な橋が、上空に弧を描いている。


更に近付いて見上げてみる。


さて、どうやって進入しようか。 簡単に入れるものと思っていましたが、金属柵で厳重に封鎖されていました。 周囲をウロウロし・・・うーん、"あそこ"しかないか。

車通りが途絶えるのを見計らい、本来の入り口であろう位置より大分東側、 4メートル程のほぼ垂直の段差を、木の根と枝を頼りに攀じ登る。よじよじ。


入ったー!

廃ループ橋が真上にある!すげえ!


橋の上端を見上げる。ネット上の写真で見て知っていましたが、 やはり先が崩れています。


崩れた部分は、その少し東側に落ちていました。


さて、ここまで来たからには橋に登りたいが・・・ここで考える。 赤線が現存する橋部分、が封鎖された入り口です。 つまり、青線のように道があったのではないか? その痕跡を辿ってみようと思いました。


ううう・・・木の枝と深い藪で、思うように移動できません。 無理矢理突っ込みますが・・・予想以上だ。


青線を辿ろうとすると、いきなりこんな大岩。これじゃ車が通れる筈がありません。 ここを封鎖した際、車が入れないように置いたのでしょうか。


なおも青線を辿ろうとするも・・・程なく限界に。 ルート上にいくつも巨石(高さ1メートル以上)があり、 更に初秋のまだ青く硬いススキが行く手を阻む。

・・・正直ススキを舐めていました。ただの草なんてどうにでもなると思ってた。 ススキが高密度で壁のように聳え立ち、無理矢理突っ込もうとしても物理的に押し返されます。 場所によっては身長よりも高いススキに埋もれ、ススキで窒息しそう・・・。 これは無理、物理的に無理。別ルートだ!


今度は橋の真下を辿って橋の入り口を目指して見ることに。 すると、橋の真下に建築物を発見。コンクリート製で結構立派。 作業員用の事務所か資材置き場だったのでしょうか。


橋の下ルートは草もまばらで正解でした。 ここが橋の入り口の裏側です。


橋の下で振り返って1枚パチリ。 そして・・・


ついに橋の上に到達!橋と地面との境目部分を撮影。 橋の外側はすぐに雑草とススキの海です。


そして左を向くと、そこには崩れた橋が目前に。 間近で見ると予想以上の大きさに圧倒されます。 こんなに大きなものが落ちたのか・・・。


あそこと繋がっている筈だった。


いよいよ、登っていく。路面は思いの外キレイ。


そして・・・思ったよりかなり高い。


崩落部を横から。


厳重に封鎖された入り口と比べると、申し訳程度のフェンス。 下側が破れているためそこから通過します。


フェンスを越えて振り返り。


更に登って行く。


手すりに蔦が絡まっています。 これから次第に、全体を覆って行くのかもしれません。


崖がすぐそこに。この崖の上に自動車で登るためにこの橋が作られたのでしょう。


そして・・・終着点。ここから、下に落ちたあの部分へ繋がっていた筈です。


そして、あの森の中へと、自動車で入っていったのです。


蔦に絡まれた手すりが外れていますが、縁石(?)は結構しっかりしてる。


接続部と、崩落した橋と、下方にループ橋の前半部分。


振り返る。


橋の上部より、下部を見下ろす。ループ橋部分だけでも結構な高低差があります。


下の現道を見下ろしてみる。


戻りつつ、崩落部をもう一度撮影。

・・・今気付いた。先端に大きな蜂の巣がある(笑) 蜂の姿は見なかったので多分カラッポだったと思うけど。


引いてもう一枚。あの先にも道があったはずだけど、その痕跡は見えません。


海の向こうに見えるのは、東京都大島。


崩落ループ橋のレポートは、以上です。



・・・みんな、気になってますよね? 橋があったなら、その先に何があったのか。


Yahoo!地図でも、ループ橋の先の道がうっすらと描かれています。 (その道を薄赤で地図に書き込んでみました)

これは、行かないわけにはいきませんよね。でも、どうやってあの上に行こう・・・? 考えた末に取った方法とは・・・


ループ橋の"先"へ続く。



今回の探索時間:34分


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当ページの地図は カシミール3D で作成したものを使用しています。 inserted by FC2 system