沼津市三津から伊豆の国市へと抜ける、静岡県道144号線の三津坂隧道。 そしてその南の山中には、井上靖の著作「しろばんば」にて主人公の少年も通った、 国の重要文化財でもある旧三津坂隧道があります。 この両隧道を訪ねてみることにします。 |
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まずは現道の三津坂隧道を西から。隧道内は歩道が狭く、徒歩や自転車では危険です。 |
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写真では判りにくいですが、昭和36年竣工です。 |
![]() | そして東側坑口。現隧道は何の変哲もない普通の隧道なので、これくらいで。 |
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夏に撮影 さて今度は旧三津坂隧道を西側から。 現隧道の手前より南側に、旧道への分岐があります。 一応舗装はある模様。 |
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夏に撮影 旧三津坂隧道に関する看板があります。明治29年竣工。 伊豆半島で最古"旧"と書いてありますが、本当の最古は明治15年貫通の柏隧道かな? |
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坂を上ると間もなく分岐がありますが、旧三津坂隧道はどちらでしょう?
正解は左側です。この舗装は旧三津坂隧道のためのものではなかった模様。 ご親切に通行不可看板があります。はいはいちょっと通りますよー。 |
![]() | 左手を上って行きます。足元はゴロゴロとした石とゴミ、そしてぬかるんだ土。 夏に訪問した時はドロドロでしたが、冬はまだいくらかマシな模様。 右手には古い石垣が残っています。 |
![]() | 道なりに進むと右へカーブし、そこに旧三津坂隧道の西側坑口があります。 木の柵と、交差させた竹の棒で塞いでありますが、進入は容易そうです。 反対側の明かりが見えます。抜けられるかな? |
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中を覗くと水浸しですが、うーん、コレ位なら行けるかな? |
![]() | 入り口近くは石巻きですが、少し入ると素掘りの模様。 水位的にも真ん中辺りを歩けば行けそう・・・かな。 でもこの水量、染み出す水で結構壁面が傷んでいるのでは? |
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さてレッツゴー!・・・と踏み出した一歩目が赤丸の部分。
靴がズブズブっとくるぶしまで埋まったよ!!
見た目ではよくわからなかったけど、かなり水分を含んだ柔らかい土です。
これは・・・長靴でないと無理そうだ・・・。
実は浸水対策として、スーパーのビニール袋を足に履こうと考えていたのですが、 うっかり忘れてしまったのでした。 でも忘れて良かった。冷静に考えたら、すぐ破けて浸水するよね・・・ |
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夏に撮影 ちなみに夏は超浸水していました。更に蚊が大量に湧いていて近付きたくない・・・。 普通靴で普通に通ったという情報があるのですが、いつなら平気なのだろう? |
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ちなみに旧隧道の脇。土砂が崩れ、今にも上の樹木が倒れてきそう・・・ |
![]() | そして現隧道を通って反対側に周ってきました。 こちらが東側坑口。ここの直前までは舗装してあるため、普通に来れます。 |
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西側よりも水が溜まっています。こちら側の方が微妙に低い模様?
西側から無理して進入しなくて良かった。
それでもいつかは通過してみたい・・・。 |
夏に訪問した際、この辺りで農作業の休憩中?の老夫婦と出会い、
旧三津坂隧道についてのお話を伺うことが出来ました。
その中で、ポロっと重要な情報が。
「この上には旧隧道よりも前の道があるよ」 そんな話を聞いてしまったら、もう行くしか無いよねー? 当時は時間の制約があったため、訪問はまたの機会としましたが・・・。 その冬、ついに再訪問の機会が訪れました。 実は秋にも訪問したけど、その前の探索で時間を食ってしまい、真っ暗になっちゃったのよねー・・・ 三津坂峠編へ続く。 |