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★:現在地 緑線:踏破済 赤線:未踏破 南側から、行ける所まで北上してみます。 |
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崩落部を超えてほっと一息。
といっても、そこら中で落石防止壁が土砂に押しつぶされペシャンコになっています。
これが旧国道。観光バスも通った天下の公道。 管理されていない道路はこうなってしまうものなのか。 |
![]() | 上の写真で奥に見えていた残骸に近付いてみました。 恐る恐る手で押してみましたが、ビクともしません。 こんな固く重いものが、自然の力によって捻じ曲げられ破壊されています。 |
![]() | ここに来てガードレールがコンクリ製に変化しました。 と思ったら、奥に一本だけ白い金属製のものも混じってる。 これ以降も、コンクリ製と金属製が混在していました。 |
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先を眺めてみる。
北側の撤退箇所は、あの迫り出した尾根の向こう側です。先はまだまだ長い・・・。
ところで雨がますます激しく。ああんもう。 聞こえる音は、雨が木の葉を叩く音、風の音、そして波の音のミックス。ただそれだけのみ。 |
![]() | コンクリ製ガードレールが落石で粉砕されています。 そして奥、ガードレールの内側に立派な木が生えている・・・。 それだけ長い年月、この道は放置されてきました。 |
![]() | お?おおお? |
![]() すげー! 土砂と草に覆われた廃道に、落石防止壁が一直線に立っています。 力尽きて倒れた物が多かったのですが、 ここだけは蔦にまみれても、未だに道路を守っています。何かカッコイイぞ。 |
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守られ続けている道を行く。
既に路面は草に覆われ道の体を為していませんが、
それでもここは、何か特別。
よく見ると下の方の網は破れて土砂が流入していますが・・・ |
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・・・う?
突然、濃厚な生の土の匂い(花壇を掘り返した時とかの)が周囲に立ち込めていました。 そして踏み出した足元が、何かフカフカの感触。 そういやここらへん、土が剥き出しなのに表面に草が生えてない部分が多い。 前回にも書きましたが、今日は伊豆一帯で震度6弱の地震があった2週間後です。 ちなみに地震以来初めての雨が降っています。 これって、ついさっき崩れたばかりなんじゃなかろうか・・・。 違うかもしれない。けど、何か怖い。長居はやはり危険かもしれない。 |
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もう少し、もう少しだけ行って引き返そう・・・。
わあいい眺めだ。(現実逃避)
そういやガードレールが消えてる。そりゃいい眺めにもなるわ。 |
![]() | この辺一帯、よく見ると路肩だけキレイに落ちていたようです。 まるで白線を切り取り線にしたみたいに。 |
![]() | おやガードレール発見。10メートル以上下方に健在?です。 ずっと下のガードレールは、なんと路面の無事なガードレールと繋がっており、 この廃道からぶらーんと垂れ下がっている状態です。 だからやろうと思えば、ガードレール伝いに下まで降りられそう。 ・・・みたいな事を考えつつ進みました。絶対やらないけど。 |
![]() | その後もこのような小崩落に断続的にぶつかります。 なるべく草が生えている場所に足を乗せ、 傾斜によっては四つん這いのようになって草を掴みながら 越えていきます。 |
![]() | そして崩落の後には、申し訳程度に平穏なエリア。 |
![]() | 平穏と言っても、落石ネットの中はパンパンに膨れてるけどね! |
![]() | そして、ほらまたすぐ崩落。これで何個目だろ。 土砂でガードレールが押し流されてる。 |
![]() | 今度の崩落は大き目の石が多く、斜度も大したことなかったので、 あまり怖い思いをせず越えられました。 ここもガードレールが押し流されて下のほうにぶら下がっています。 |
![]() | 道路上に当たり前のように木がニョキニョキ。 |
![]() | えー?こんなところに立ち入り禁止フェンスが。 ここまでは来れた時代があったんですね。 そしてつまり、この先には最も古い部類の崩落があると。 |
![]() | その通りでございました。 かなりの距離に渡って土砂が崩れて道が埋まっています。 とりあえず行ってみるか。 |
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崩れた時の保険として、高巻いてみる。
うわあ斜めだ斜めだ。ずっと下にガードレールが見える。
ところで雨の音だと思い込もうとしてたんですが、 このたまに聞こえるパラパラという音・・・ 上から小石が落ちてきてる音だよね。 |
![]() | 今までにない、長い長い崩落。 地形的にはまだ行けそうだけど・・・ここらへんが潮時かな。 |
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崩落の向こうに小さく、右カーブを描くアスファルトの道路が見えますが、
次第に激しくなってきた雨と、体力的に、少し余裕を持ってここで撤退を決めました。
往路と同じ長さの復路があるのですから、力尽きてから撤退を決めても意味がありませんし。
というわけで・・・ 撤退 無心で復路を戻りました。その間、一枚も写真を撮っていませんでした。 その気力が無かった。 廃道区間を抜け、ようやく見えた民家の軒下を借りて、妹に電話。 「もしもし・・・車で迎えに来て・・・寒くて死ぬ・・・」 |
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緑線:踏破済 赤線:未踏破 今回の黄金崎の踏破結果です。最後に引き返した地点で、遠くに見えてた右カーブの位置からすると 多分ここまで来てた。 あと少しで全踏破に見えるけど、どうせ今回は 北側のあの崩落を越えられなかったので、全踏破は無理でしたが。 |
![]() おまけ。今回はサイクリングのついでのつもりで、普段着&スニーカーでした。 帰宅してスニーカーの裏を見ると・・・ゴム部分が削れまくり、一部貫通していました。 尖った瓦礫の上を歩くと、一日でこんなになっちゃうのか・・・。 以降の探索では必ずトレッキングシューズを使用しているのは、言うまでもありません。 |